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Alpine Linux (Raspberry Pi)版rfriends3でラジオ録音

あらかじめAlpine Linuxにrfriends3をインストールし、各種設定を行ったイメージです。
microSDに書いてRaspberryPiを起動するだけでrfriends3が使用できます。

初版 2025/08/30
改版 2025/09/02

0.準備

動作確認機種

[!CAUTION]
armhf版はzero専用で、zero2では動作しません。 (raspiosは兼用できるのですが、alpineではできません)

https://alpinelinux.org/downloads/

1) armhf

alpine-rpi-3.22.1-armhf.tar.gz

・Raspberry Pi Zero W

2) armv7

alpine-rpi-3.22.1-armv7.tar.gz

・Raspberry Pi 3 Model B
・Raspberry Pi Zero 2 W

Raspberry pi 一式

・Raspberry Pi (動作確認機種)
・ACアダプタ
・LANケーブル(有線接続の場合)
・microSDカード Class10 UHS-I(8GB以上、できれば32GB,64GB,128GB)
・microSDリーダ

SDカード用ツール

1)SDメモリーカードフォーマッター

[!CAUTION]
32GB以上のディスク領域をFAT32形式でフォーマットできるソフトが必要です。

Fat32Formatter

2)Win32DiskImager

イメージをSDメモリカードに書き込みます。
win32diskimager

sshクライアント

WindowsPC環境では、sshはteratermまたはrloginがおすすめ。
Windows標準のターミナルからもアクセスできます。
LinuxPC環境では標準ツールが使えます。

1.rfriends3のシステムイメージをダウンロードする。

イメージはAlpine Linux上にrfriends3をインストールし各種設定を行ったものです。
以下の2つのファイルを入手してください。

下記のリンクを右クリックして「名前をつけてリンク先を保存する」。
「安全でないダウンロードがブロックされました」と表示されたら「保存」をクリックする。(約500MB)

armhf rpi-rfriends3-alpinev6.zip (約 340MB)
または
armv7 rpi-rfriends3-alpinev7.zip (約 530MB)

wpa_supplicant.conf

2.イメージをmicroSDに書く。

zipファイルを解凍しimgファイルを抽出する。(約8GB)
rpi-rfriends3-alpine.img (ファイル名はバージョンにより異なります)

Win32DiskImagerを使って、imgファイルをmicroSDに書く。

2

3.wifiアクセス情報を追加する。

有線LAN接続の場合、この設定は不要です。

3.1 wpa_supplicant.confに自環境に合わせてssid,passwordを設定する。

ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant Group=netdev  
update_config=1  
country=JP  
network={  
ssid="ssid"  
psk="password"  
}

(参考)パスワードの暗号化

 $ wpa_passphrase "SSID" "password"

3.2 イメージを書き込んだmicroSDを再度PCに接続してください。ドライブ名は環境により異なります。

clip_1

設定したwpa_supplicant.confをmicroSDにD&Dして追加してください。

4.RaspberryPiにmicroSDをセットし起動する。

wpa_supplicant.confの設定が正しければ、IPアドレスが割り当てられ、rfriends3にアクセスできるようになります。
初回は少し時間がかかるかもしれません。(1分くらい?)
初期のログインパスワードは、rpi/rfriends です。(セキュリティのため変更してください)

boot

[!NOTE]
一度起動すると、wpa_supplicant.conf は /etc/wpa_supplicantディレクトリに移動し、boot領域からは削除されます。 設定を間違った場合などで再設定する場合は、wpa_supplicant.conf を再度、boot領域にコピーしてください。

5.rfriedns3にアクセスする。

Webサーバ(lighttpd)が自動で起動しているので、任意ブラウザでアクセスする。

http://alpv6:8000  
または  
http://alpv7:8000  

又はPC等を使用してIPアドレスを調べてアクセスする。
RaspberrypiはDHCPで動作しています。IPアドレスの確認方法は、下記のようなIP scanner ソフトを使うと便利です。
android, iPhoneでは、”Fing(無料版)”というアプリがお勧めです。

Advanced IP Scanner
http://www.advanced-ip-scanner.com

スキャン結果より、alpv6/alpv7 のものを探してください。(ラズベリーアイコンが表示されているもの)
こんな感じで見つかると思います。

alpv7 192.168.1.*** Raspberry Pi Foundation B8:27:EB:**:**:**

rf

6.microSDの領域拡張を行う。

提供イメージは領域が縮小されているため、microSD全体を使用するように領域を拡張する必要があります。

[!CAUTION]
この操作をしないと大容量のmicroSDを使用していても8GB弱しか認識されません。

teratermやrlogin等のSSHクライアントを使ってsshアクセスします。

6.1 cfdiskによるパーティション拡張

1) 現状確認

/dev/mmcblk02が約7GBであることを確認

$ df  

cf00a

2) パーティション拡張

cfdiskを起動する。

$ sudo cfdisk /dev/mmcblk0  

上下カーソルで/dev/mmcblk0p2を選択する。
左右カーソルで[Resize]を選択し、(リターン)を押下する。
cf01

使用しているmicroSDの最大サイズ(下記は64GBの例)が表示されるので、そのまま(リターン)を押下する。
New size:57.6G

cf02

左右カーソルで[Write]を選択し、(リターン)を押下する。

cf03

Are you sure you want to write the partition table to disk ?
(パーティションテーブルをディスクに書き込んでもいいですか?)
と表示されるので、yes(リターン)を押下する。

cf04

左右カーソルで[Quit]を選択し、(リターン)を押下する。

cf05

6.2 resize2fsによるディスクサイズ変更

$ sudo resize2fs /dev/mmcblk0p2

実際にディスクサイズが変更されます。 cf06a

$ df

で確認すると、 /dev/mmcblk02が約60GBであることを確認(microSDが64GBの場合)

cf06b

一旦再起動します。

$ sudo reboot  

7.rfriends3を最新にする。

ヘルプ - システム更新でfriends3を最新にする。

8.rfriends3の使い方

8.1 使い方

使い方について、まずは以下を参照してください。

マニュアル

8.2 samba

PCのエクスプローラから、\\alpv6 または \\alpv7 でアクセス(smb)することにより録音データにアクセスできます。(\は¥)
ほかのアプリを使う場合は、anonymousでアクセスしてください。

6

8.3 ftp/sftp

ftp/sftp でalpv6/alpv7 にアクセスすることによりRaspberry Piに接続できます。

7

接続すると、以下のような状態になります。あとは、録音データをD&DすればPC側に転送することができます。

8

9.最後に

以上で説明は終わりです。

microSDの寿命は突然やって来ます。録音データはこまめにバックアップすることをお勧めします。自動でファイルサーバ等にムーブする処理を追加するといいかもしれません。

なお、本イメージを使ったことによる一切の責任は当方にはありません。

以上