Alpine Linux (Raspberry Pi)版rfriends3でラジオ録音
あらかじめAlpine Linuxにrfriends3をインストールし、各種設定を行ったイメージです。
microSDに書いてRaspberryPiを起動するだけでrfriends3が使用できます。
初版 2025/08/30
改版 2025/11/07
0.準備
動作確認機種
[!CAUTION]
v6(armhf)版は1/zero専用で、zero2では動作しません。
(raspiosは兼用できるのですが、alpineではできません)
v7(armv7)版はzero2 以上用で、1/zeroでは動作しません。
https://alpinelinux.org/downloads/
1) armhf (1 / zero)
alpine-rpi-3.22.2-armhf.tar.gz
・Raspberry Pi Zero W で確認しました。
2) armv7 (2 / zero2 / 3)
alpine-rpi-3.22.2-armv7.tar.gz
・Raspberry Pi 3 Model B
・Raspberry Pi Zero 2 W で確認しました。
Raspberry pi 一式
・Raspberry Pi (動作確認機種)
・ACアダプタ
・LANケーブル(有線接続の場合)
・microSDカード Class10 UHS-I(8GB以上、できれば32GB,64GB,128GB)
・microSDリーダ
SDカード用ツール
1)SDメモリーカードフォーマッター
2)Win32DiskImager
イメージをSDメモリカードに書き込みます。
win32diskimager
sshクライアント
WindowsPC環境では、sshはteratermまたはrloginがおすすめ。
Windows標準のターミナルからもアクセスできます。
LinuxPC環境では標準ツールが使えます。
1.rfriends3のシステムイメージをダウンロードする。
イメージはAlpine Linux上にrfriends3をインストールし各種設定を行ったものです。
以下の2つのファイルを入手してください。
下記のリンクを右クリックして「名前をつけてリンク先を保存する」。
「安全でないダウンロードがブロックされました」と表示されたら「保存」をクリックする。(約500MB)
armhf
rpi-rfriends3-alpinev6.zip (約 340MB)
または
armv7
rpi-rfriends3-alpinev7.zip (約 701MB)
2.イメージをmicroSDに書く。
zipファイルを解凍しimgファイルを抽出する。(約6GB)
rpi-rfriends3-alpine.img (ファイル名はバージョンにより異なります)
Win32DiskImagerを使って、imgファイルをmicroSDに書く。
3.wifiアクセス情報を追加する。
有線LAN接続の場合、この設定は不要です。
3.1 wpa_supplicant.confに自環境に合わせてssid,passwordを設定する。
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant Group=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="ssid"
psk="password"
}
(参考)パスワードの暗号化
$ wpa_passphrase "SSID" "password"
3.2 イメージを書き込んだmicroSDを再度PCに接続してください。ドライブ名は環境により異なります。
設定したwpa_supplicant.confをmicroSDにD&Dして追加してください。
4.RaspberryPiにmicroSDをセットし起動する。
wpa_supplicant.confの設定が正しければ、IPアドレスが割り当てられ、rfriends3にアクセスできるようになります。
初回は少し時間がかかるかもしれません。(1分くらい?)
初期のログインパスワードは、rpi/rfriends です。(セキュリティのため変更してください)
[!NOTE]
一度起動すると、wpa_supplicant.conf は /etc/wpa_supplicantディレクトリに移動し、boot領域からは削除されます。 設定を間違った場合などで再設定する場合は、wpa_supplicant.conf を再度、boot領域にコピーしてください。
5.microSDの領域拡張を行う。
提供イメージは領域が縮小されているため、microSD全体を使用するように領域を拡張する必要があります。
[!CAUTION]
この操作をしないと大容量のmicroSDを使用していても5GB弱しか認識されません。
teratermやrlogin等のSSHクライアントを使ってsshアクセスします。 次に、expandを実行します。
$ cd ~/setup
$ sh expand.sh
[!CAUTION]
もし、以下のようなメッセージが出る場合、umount: can't unmount /home/rpi/smbdir: Resource busy一旦システムを再起動して、その後、すぐにexpand.shを再実行してください。
拡張が成功したら、再起動します。
$ sudo reboot
6.rfriedns3にアクセスする。
Webサーバ(lighttpd)が自動で起動しているので、任意ブラウザでアクセスする。
http://rfriends3:8000
又はPC等を使用してIPアドレスを調べてアクセスする。
RaspberrypiはDHCPで動作しています。IPアドレスの確認方法は、下記のようなIP scanner ソフトを使うと便利です。
android, iPhoneでは、”Fing(無料版)”というアプリがお勧めです。
Advanced IP Scanner
http://www.advanced-ip-scanner.com
スキャン結果より、rfriends3 のものを探してください。(ラズベリーアイコンが表示されているもの)
こんな感じで見つかると思います。
rfriends3 192.168.1.*** Raspberry Pi Foundation B8:27:EB:**:**:**
7.rfriends3を最新にする。
ヘルプ - システム更新でfriends3を最新にする。
8.rfriends3の使い方
8.1 使い方
使い方について、まずは以下を参照してください。
8.2 samba
PCのエクスプローラから、\\rfriends3 または \\IPアドレス でアクセス(smb)することにより録音データにアクセスできます。(\は¥)
ほかのアプリを使う場合は、anonymousでアクセスしてください。
8.3 ftp/sftp
ftp/sftp でalpv6/alpv7 にアクセスすることによりRaspberry Piに接続できます。
接続すると、以下のような状態になります。あとは、録音データをD&DすればPC側に転送することができます。
9.最後に
以上で説明は終わりです。
microSDの寿命は突然やって来ます。録音データはこまめにバックアップすることをお勧めします。自動でファイルサーバ等にムーブする処理を追加するといいかもしれません。
なお、本イメージを使ったことによる一切の責任は当方にはありません。
以上