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rfriends3  - For all radio lovers -

ChromeOSのLinux開発環境版friends3でラジオ録音

 その名の通り、chromebook (ChromeOS) のLinux 開発環境でrfriends3を動かしてみました。
Linux 開発環境はdebianなので、ほとんど既存のスクリプトで動作します。

初 版 2024/03/27
第5版 2025/01/29

1.実行環境

 Panasonic Let’s note CF-RZ4をchromebook化して検証しました。

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debian bookworm (ChromeOS FLexのLinux開発環境)

rfriends3 1.0.5
lighttpd (Webサーバ)
samba (ファイル共有)

ssh,sftp
at , cron

2.準備

 chromebookにLinux 開発環境をインストールしてください。

Chromebook で Linux をセットアップする

設定ー詳細設定から行えます。

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Linux開発環境のインストールが終了したら、次に、ターミナルを選択します。

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penguinを選択します。

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Linux 開発環境のターミナルが立ち上がります。

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以下、このターミナルで操作を行います。

3.rfriends3のダウンロードとインストール

 install用gitファイルをホームディレクトリにダウンロードします。各種ツールがインストールされ、ホームディレクトリにrfriends3ディレクトリが作成されます。

cd ~/  
sudo apt-get install git -y  
rm -rf rfriends3_core  
git clone https://github.com/rfriends/rfriends3_core.git  
cd rfriends3_core  
sh install_ubuntu.sh  

 インストールには時間がかかりますが、気長にお待ちください。これでインストールは完了です。

4.rfriends3の実行

ChromeOSのウェブブラウザを起動し、localhostにアクセスする。

http://localhost:8000  

以下のような画面が出たら成功です。lighttpdは正常に動作しています。

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「ヘルプ」「システム更新」でシステムを最新にしてください。

5.ポートの転送

 Linux開発環境ではWell Known Port (0 - 1023)は使用できません。同一LAN内の他のPCからLinux開発環境にアクセスするには1023より大きなポート番号を割り当ててポートの転送を行う必要があります。
 web,ssh,sambaのポート番号はインストール時にあらかじめ指定(8000,2022,4445)しています。設定のポート転送を開いて以下の3つを追加してください。

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また、chromebookのIPアドレスは、ここでは192.168.1.158と表示されていますが、実行しているchromebookにより異なります。ご自分の環境に合わせてください。

6.他PCよりアクセス

実行しているchromebookのIPアドレスをxxx.xxx.xxx.xxxとします。

6.1 rfreiends3(lighttpd)

他pcのブラウザに以下を入力してください。rfriends3のWeb画面が表示されます。

http://xxx.xxx.xxx.xxx:8000  

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6.2 sambaファイル共有

他pcのファイル管理ソフトに以下を入力してください。rfriends3の録音ディレクトリにアクセスできます。

smb://xxx.xxx.xxx.xxx:4445  

Linuxからはファイルアプリ等で他の場所を選択してください。

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また、スマホからでもファイルマネージャでアクセスできます。
androidの場合も各種ファイルマネージャで可能です。(ファイルマネージャ+推奨)

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ただし、windowsの場合sambaのポート番号を変更できないため標準ではアクセスできません。Owlfilesというアプリを使えば可能になります。

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chromebookのIPアドレスとポート番号(4445)を入力してください。

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rfriends3の録音ディレクトリにアクセスできます。

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iPhoneの場合も標準アプリでは変更できないので、Owlfilesアプリでアクセスします。匿名ではなくユーザ指定で行ってください。

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6.3 sshアクセス

他pcよりSSHアクセスが可能です。ただし、chromebookのLinux開発環境側で事前に以下のことを行っておく必要があります。

まずはsshを有効にするおまじない。

$ sudo rm /etc/ssh/sshd_not_to_be_run  

ユーザのパスワードを設定する。

$ sudo passwd ユーザー名  

/etc/ssh/sshd_configを編集する。とりあえずパスワードでアクセス。鍵認証がやりたい場合は別途行ってください。

$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config  
Port 2022  
PasswordAuthentication yes  

サービスの再起動を行う。

$ sudo systemctl restart sshd.service  

これでようやく他PCよりSSHアクセスが可能になります。terminal等からsshアクセスしてください。

$ ssh ユーザ名@xxx.xxx.xxx.xxx:2022  

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6.4 sftpアクセス

 sshアクセスが可能になるとsftpによりファイル転送も可能になります。
PCよりWindowsならFilezilla等のアプリを使用してアクセスします。windows,macos,ios,android共通して使用できるアプリとしてはtermiusをお勧めします。

ポート番号、ユーザ名、パスワードはsshと同一です。

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7.chromebookを再起動したとき

 chromebookを再起動した場合、以下の2つの処理が必要です。

・Linux 開発環境の起動

・ポート転送をON

スイッチがOFFになっているのでONにする。

8.rfriends3のアンインストール

 デイリー処理設定をしている場合は、必ず、「設定」->「定期実行」->「取消」をしてください。または、crontab -e です。
次に、rfriends3フォルダを削除してください。

これで、アンインストールは終了です。

9.その他

 ChromeOSのLinux 開発環境はかなり良く作られていると感じました。

以上